marhythm

Rhythm, Philosophy, Joy of seasons

2018ベスト温泉

健啖家と言われがちな私ですが、サウナ・スパ  ウェルネスアドバイザーの資格を有する会社員であり生活のリズムの中心は食事よりもお風呂です。

 

いったん肌が合うと気に入ったらそのお風呂にしつこく入りに行くねちっこい風呂ライフを過ごしてきましたが、2018年は仕事やさまざまな繋がりのおかげさまで幅広い地域でお湯をいただき、知り合いも増え温泉人生の新たなはじまりを感じたので感謝をこめてここに残しておきます。

 

*2018 the best SPA ever*

【 御前湯(大分県竹田市)】

ラムネ温泉で有名な竹田市のお湯は、湧出量・炭酸ガス濃度・温度から「日本一の炭酸泉」といわれています…というくだりを恨めしくネットで眺めること数千回、そのアクセス難易度の高さから福岡出張のついでなんて甘いチャレンジは悉く失敗し幾年月。

この地で全国炭酸泉サミットの開催および来年オープンの温泉療養施設のお披露目があるということで晴れてプレス面して主目的の出張となりました。

 

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(こちら来年オープンの新施設も楽しみですが…)

 

ご紹介する御前湯は同じく炭酸泉で有名なドイツのバートクロツィンゲンと姉妹都市であることから"温泉療養"をテーマに作った建物で、無駄がないのにあたたかみのある、ドイツみ溢れた好みの質実剛健ロッジ風。

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大好きな朝イチ風呂ねらいで白い息を吐きながら向かい、かけ湯で寝ぼけた身体を覚まし、来しなに冷えた足先を内風呂に沈める。六角形フロアの中央に配された内風呂のまわりには濁ったクリーム色の湯花がびっしりと。鉄分と硫黄の濃さと色味を目視確認、ニヤニヤしているうちにまろやかな湯と身体が一体化してきた。気持ちも落ち着いたところで飲泉場へ。深緑の風景を眺めながら水分補給すると、空腹に鉄のえぐみが効きそう。朝風呂の飲泉は一番しあわせな白湯と思う。

 

露天風呂に出ると澄んだ空気の音と鳥のさえずりが感受性に響きしばし時を忘れた。しかし身体に溶け込みめぐらすこのやさしい炭酸湯感をわたしの肌は決して忘れることはないだろう。

 

 

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人気のラムネ温泉はスケジュールの都合で夜にいただきました。泉質と肌への当たり、独り占め度は御前湯に軍配だけど、暗闇の中ライトにきらめく銀色の炭酸泡…洋菓子に使うアラザンのような今まで見たことのない大きさの炭酸気泡は美しくたのしく、全身が包まれると鱗みたいで人魚になった気分になれるのでおススメ。イコールこの地の水の美しさなわけで、温泉で写真撮れない事がこれほど残念だった風呂はない。

 

そして終始、竹田の皆さんのホスピタリティが炭酸泉に負けず劣らずぽかぽかあたたかだったことも付記しておきます。

 

 

 

次点たち

・中国大陸旅行のため3週間の温泉断ちのあと上海から入った北海道のニセコ昆布温泉大自然のなか一枚岩での寝湯)と豊平峡温泉(という名のカレー屋さん)

有馬温泉(温泉宿くくりであれば人生暫定一位は11月に行った有馬の陶泉御所房さん! 金湯・銀湯 両方楽しめる離れの茶室付き湯殿・かまど炊き白米と炭火焼の鯛といった正しいベクトルの贅沢な食事・電動ベット・うまいコーヒーなどホスピタリティの良さは枚挙にいとがまない)

草津温泉(無料で入れる湯畑直引きの「白旗の湯」今更ながら初めて入ってすごく良かったしカーシェアで来てここだけ浸かって帰る"スマート草津"を提唱していきたい)

 

 

きょうは大晦日、厄落しよろしく銭湯をはしごしています。仕事先の雑談でもお風呂の話やその人の地元や出身地にちなんだお風呂の話をすることが多くなった一年でした。なかでも10月頃地元の人に教えてもらい、まんをじしてきのう初めて来た兵庫のおとめ塚温泉は銭湯という概念をぶっこわす素晴らしくまろやかな100パーセント源泉掛け流し銭湯で肌が忘れられないと言っており、今日も来てしまっています。来て良かった。昨日より日替わり露天が広い。晴れ間も出て、少しでも野趣みが欲しい私には良いお風呂納めになりました。(といっても明日も早よからお風呂いきますが)

 

番外編: 北海道からのフェリー、お風呂から眺めた日の出。いつか初日の出をどこかの温泉からみてみたい。

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