上海Day 1
9/10
なんだかんだ日本人と喋る機会のあった深セン香港ライフから一転、上海ライフはゆっくり自分との対話の日々です。駐在はどの企業もだいたい三年サイクルなのでもう何世代も変わっていてもう誰も私を知る人はいない、とても楽。とはいいながら孤独に限界が来て15日のフェスで柄にもなく日本人に話しかけまくってしまいそうで怖い。
虹橋空港に降り立ち切符を買って地鉄2号線…のはずが間違って11号線改札に入ってしまい、切符を無駄にした~と言ってたら駅員さんが返金してくれて2号線入口を案内してくれました。これは本当に中国大陸のできごとですか???
チェックインした宿はグットルッキン、プラタナスを撫でる風と優しい日差し…爽やかすぎない?上海、こんなに爽やかな風、吹けんだ?!
例のどこまででも歩けるタイプの空気ですよ。
プラタナス並木
ドジって人民に迷惑をかけても日本の恥だなと思い上海交通カードを買わないと…という矢先、外灘に行く道すがらに観光用二階建てバスに出逢ってしまった。。咄嗟に駆け寄りWeChatPay(微信交付)できるか聞いたら勿論OKとの。勢いライドオン。香港でオクトパスカードを払い戻し、深センで深セン交通カードを払い戻す面倒を実感してきた今日だったが、地域を区切るなんてもうナンセンスってWeChatPayが言ってる。
街はだいぶ良い方に変わっていた。テラス席にふつうに座れる、サンダルで歩ける、ウエットティッシュで手を拭いても黒くならない…etc 北京オリンピックや上海万博を控えどこもかしこも工事、永遠に埃にまみれている気がしていたあの頃とは雲泥の差である。そもそもかつてはオープンエアの二階建てバスに乗るなんて考えられない空気だった。こんな有名観光地はアテンド以外避けていたもん。さらには人々の良識もアップ、リュックが開いてる人に教えてあげたりもしている!
家庭内のつらい日々に相談できる友達も遠く、現実的に私を癒してくれたのは外の世界、つまり上海の街とハキハキした人情だった。拡がる景色にスマホを掲げる人民を横目に、だいぶ経ってしまった東方明珠塔との再会にこっそり泣いていたら、プラタナス並木が頭をかすめ、我に帰る。海風に乗ってバスは有名観光地を次々となめていく。ヨーロッパ調の落ち着いた街並みの向こうに高級ホテルのまばゆいきらめき、おもちゃ箱みたいな豫園と周辺の喧騒。風が運んでくる焼鴨の匂いと何かを蒸す匂いにかすかに混じる歌舞伎町っぽいすえた匂い、すべてが上海だった。
めちゃ並んでるたぶん人気店
帰りながら大陸ライフハック3を早々にゲット、安心したのかあざやかに寝落ち。朝は香港にいたんだもんね。
1・安くておもろいおばちゃんがやっている、毎朝通うための肉包(肉まん)/豆乳屋の出店位置を知る
2・日本人的にアリなトイレ位置の把握
3・自炊用に新鮮な野菜を買える市場の把握
バスからチェックしたベスポジに戻って撮影