marhythm

Rhythm, Philosophy, Joy of seasons

上海Day4

9/13

夜遅くまで遊んでいた割には6時頃起床。ニュースをみて中国国内でも昨晩大きな地震があったことと海南に大きな台風が来ていることを知る。地球だもんな。シャワーを浴びたら眠くなってしまって昼までダラダラしたのち出掛ける。そろそろ疲れがでてきたのかも。


昨日の科学博物館が調子良かったので、さらに「館」を攻めることに。アートDayと称して写真が見れそうなところ優先で、M50创意园、紅坊、上海当代美術館、外灘の1862时尚艺术中心あたりをめぐろうとざっくりノートに書いて、出発。静安寺以外の駅も使ってみようということでドミトリーで傘を借り、最寄りのもう1つの駅、昌平路駅まで小雨のなか北へ歩くと道ゆく商店に人だかりができていることに気づく。ランチタイムである。

 

どう見ても人が集中している定食屋さんに入る。ガラス越しにおかずを3種類指定するタイプで、当然QR決済。おかずはどれも美味しかったがスープが如何にもこうにも薄かった。大型プレートを指定してしまってやたら量が多かったが、スープ以外は完食。お店の写真を撮ろうと周りを見渡すと、おっさんばかりで女性皆無。日本でも良くあることなので面目躍如ってとこでしょうか。

 

f:id:fppmenthol:20180915222812j:image

f:id:fppmenthol:20180914005537j:image
f:id:fppmenthol:20180914083457j:image

 

まずM50へ。わりとじっくり観れる展示が多かったのと、西洋人が多かったのが印象的。写真はアラーキーの影響を多分に受けたものがあり好みでした。次にアタリをつけていた紅坊というところに30分ほどかけて電車で向かう。地下鉄を上がると何やらこれは…工事中?解体中?警備員さんに入れないと言われ、すごすごと帰る。一応ガイドブックに乗ってるスポットなのにな…気を取り直して上海万博跡地にあるという上海民生芸術博物館へ地下鉄で向かう。お台場くらいの広大な敷地の向こう側に見えるモダンな建築、わくわくしながら20分くらいぐるりと遠回りして到着したそこにはデジャヴ?手でバツをする警備員さん…建物のガワは綺麗なのに、中はもう終了とか…こんなんばっか…立ち直れないまま万博の跡地に鬱蒼と茂るセイタカアワダチソウを眺めた。

3度目の正直で、今度は浦東にある1862时尚艺术中心へ。神さまたのむ!と思って近づくも、またもや中身ががらんどう…。外観こんなに立派なのに。性悪説がこんにちはしてきたぞ…。

 

M50

f:id:fppmenthol:20180915105211j:image
f:id:fppmenthol:20180915105208j:image

f:id:fppmenthol:20180915060650j:image

f:id:fppmenthol:20180915014216j:image

f:id:fppmenthol:20180915020016j:image

 

紅坊、民生芸術、1862の3つはスカ
f:id:fppmenthol:20180915014401j:image
f:id:fppmenthol:20180915014421j:image
f:id:fppmenthol:20180915014334j:image

f:id:fppmenthol:20180915223005j:image

 

周りを見渡すと黄浦川沿いをおしゃれな遊歩道/自転車道が通っていて少し歩くととても綺麗に整備されたビジターセンター的なものがあった。自転車の人、ジョギングの人、子守のアイさん…そのオアシスで充電し、お水を飲んでふと南を見ると、外灘の街並みが暮れようとしていた。そうか、万博会場は捕東側だったもんね。向かいの外灘には点灯し始めたビルもある。足元の緑地には涼しい秋風、裏手が金融街のド都会なのに虫の声もする。

 

f:id:fppmenthol:20180915015034j:image
f:id:fppmenthol:20180915015141j:image
f:id:fppmenthol:20180915015003j:image
f:id:fppmenthol:20180915015058j:image
f:id:fppmenthol:20180915015257j:image 

 

後ろを向くとこの景色。

f:id:fppmenthol:20180915015904j:image

 


終わりよければすべてよし、夕暮れを眺めるだけで立派なアート鑑賞になった。

 

 

 

帰りし静安寺近くのデパートから出たところで財布を落とした金貸してくれ系の(在住日本人には有名な)夫婦詐欺にでくわす。見た目もコテコテだし寸劇みたいで、わーホンモノだわと笑っちゃいながら金ならないけど、と言ったら逃げてった。あきらめかたもコントだった。舐めんなボケ。

 



上海Day3

9/12

 

湯包との再会

私の苦しみを察して親友が私に会いに上海に来てくれたことがあった。そんな夢の3日間にアテンドした小龍包の美味しいお店、佳家湯包。当時は外灘に近くも地味な路地にある決してきれいとはいえない、しかし人気の小店だった。有り難かった思い出と素朴な美味しさが忘れられずふいに高徳地図(こっちのGoogle Mapみたいなもの)で検索すると静安寺駅裏の高級ファッションモール(クリスタルプラザ?)地下に入っているとか?!

俄かに信じ難いけど出世だなー、と感心しながらモールに入ると、恐ろしく新しくてソフィスティケートされた地下食堂街の一角に、店舗はあった。綺麗なネオンの店舗サイン、眩しいくらい明るくて清潔な店内…早速食べた蟹肉小籠包は懐かしく変わらない味ながらも、すこし洗練されている気がした。わたしは常々台湾のそれよりもここのが美味しいと思っていたが、やはりその通りだった。

f:id:fppmenthol:20180913005124j:image
f:id:fppmenthol:20180913001840j:image

 

 


文化活動

昨日の"お礼参り"でクールに鎮座していたアートセンターで「クリムト展」をやっていたのでついでに観た。作品を鑑賞したというよりも体験した、というのが近いかな? クリムトを勝手に解釈した映像作品をVRで体験したり、クリムトの有名絵画「接吻」を塗り絵して、スクリーンに投影して動かしたり…とまるで日本で人気の体験型アートイベントみたい。本物の絵は一切飾っておらず、クリムトの解体と再構築で成り立つアートで中国らしい。良し悪しは別として自由な態度は支持したいと思った。そういえば、かつての伴侶はクリムトが好きで京都や東京で展示があると観に行ったりしていたんだった。食事とベットが一緒だった頃。


f:id:fppmenthol:20180913001723j:image
f:id:fppmenthol:20180913001646j:image


きょうからは行ったことないところに行きたいと思い、上海自然科学館へ。見応えを期待しつつエントランスでチケットを買う。と、この旅初の「WeChatPayつかえない」のお言葉。ゲンナマ30元を払って施設に入るとそこは思いのほかリベラルに網羅された自然科学が溢れていた。博物館はお国柄が顕著に出ると思っていてもしも漢民族中心の話になっていたり、世界のことを語られてなかったりするのかな?などと思っていたが全くそんなことはなかった。アフリカの蝶の展示なんて最高だったし、同じ種類の鳥の声に方言があり、地図をタップすると聴ける展示は鳥の声の録音をライフワークにしている私にとって天国だった。

 

f:id:fppmenthol:20180913005029j:image
f:id:fppmenthol:20180913005143j:image
f:id:fppmenthol:20180913005714j:image

思いの外バランスの取れた展示内容に感服していると併設のミニシアターでパンダ映画が始まるらしい。急いで入ると4Dも4D、3Dメガネの立体感はもちろん、勧善懲悪的スペクタクルストーリーのなかで主人公のパンダが水たまりを踏んだり突然のにわか雨にあったりするたびにリアルに水しぶきが起こり、ワルモノと取っ組み合いをするとシートが激しくゆれ、森を走り抜けるシーンでは足元をサワサワと触るものがあるという仕掛け付きシアターで、ストーリーが終わった頃には私もすっかり野生のパンダの気持ちになっていた。

f:id:fppmenthol:20180913104805j:image

f:id:fppmenthol:20180913075441j:image
f:id:fppmenthol:20180913075503j:image

終わってから確認した、水がでてくる穴
f:id:fppmenthol:20180913075526j:image

水しぶきの証拠

 

 

 

 

再入場して夕方まで博物館を堪能。

f:id:fppmenthol:20180913093439j:image
f:id:fppmenthol:20180913093459j:image
f:id:fppmenthol:20180913093603j:image

森林音楽家
f:id:fppmenthol:20180913093532j:image

鳥の声の展示

 

 

 

子供へ道徳心を植え付けるエッセンスみたいなものが展示内や鉄道施設の看板ひとつひとつに垣間見られたりした。教育は大切ですね。

f:id:fppmenthol:20180913005903j:image

"かしこい子はきまりをまもる"

 

実はきょう、田子坊も泰康路も行ったのですがかつての"黎明期の代官山"みたいな感じではなく、むしろ"いまの原宿"のようになっていて人も多く売り物は高くあまり響かなかった。好きだったレトロ本屋カフェも無くなっていたけど、この雰囲気では無理もないと合点、8元(たかい!)であずきアイスを買い食いして、求めていた洋館レトロを浴びに近くのインターコンチロビーに入り、ソファで少し昼寝。予定変更して自然科学博物館を目指す。目的地へのバスがなかなか来ないとうろたえて、結局タクシーに乗ってしまっていた言葉が通じず落ち込んだあの頃は遠い昔、"高徳地図"のおかげで気分次第のシームレスな公共交通移動ができるのは感謝である。

f:id:fppmenthol:20180913100751j:image
f:id:fppmenthol:20180913095933j:image
f:id:fppmenthol:20180913100136j:image

インターコンチのシャンデリア

 

 

 

 

上海Day2 (長っ)

9/11

あまり思い出すことも少なくなった昔話をします。
終始だんまりを決め込むスタイルのモルディブ旅行を終え、たちこめる悪い予感で心に影を落としながら赴任地上海へやってきた6月の蒸し暑い日。プールとジムとちょっとした日本食堂と、日式スーパーマーケットを擁する小綺麗なこの建物は北京オリンピックや上海万博を控えた、工事と埃だらけの街には浮いていた。一人で歩くと日本人は目立つしスリにもあうので、カルフールまで送り迎えするバスが運行される守られた特殊。いわゆる駐妻たちの生活には馴染めないことは性格上最初からわかっていたので、半年前に願書を出した上海戯劇学院(※)の留学生クラスに入学し友人をつくり、渡航前のコネで上海外国語大学の日本語学科で教える(いわゆるネイティブの先生)バイトもやり、中国人の小学生に家庭教師もやった。お金が欲しいわけではなく、自分にしかできないやり方でめいっぱい生活を楽しみたかったから。語学などの準備をしていたなりに上海社会に足を踏み入れ、思いの外日本人や会社の人との付き合いも楽しくこなせたけれど、家の中はというと国内出張で平日は殆どいない伴侶は家にいる週末すらもまったく喋らなくなり、心を閉ざした。

 

半年もすると、多動力旺盛な私に反比例するように彼は部屋に閉じこもりきりになった。顔を合わせるタイミングを見計らって声をかけてもシカト…会話はおろか、食事を家で一緒にとることは私が日本に帰るまで殆ど無かったと思う。毎日のごはん、結構美味しく作ってたのにな(※※)なるべく楽しい事を考えるようにしていたけど、いつも私は困ってたし、頑張っていたし、焦っていた。あの空気を思い出すといまだに心が重くなる。

あることがトリガーになり結局別れるのであるが、日々の生活を楽しくできない、改善を目指さないという根本的に理解できない部分はいくら生活を続けても解決策が見いだせなかったと思う。コミュニケーションを拒否されたまま別れ、無言の日々の理由はいまだにわからないけれど、結婚生活こそそれぞれの持ち味は尊重したい故、人の気持ちや行動を変えること、変わるのを待つことは本当にむつかしい。

 

なんてなことを思いながら2号線に乗る。この路線は空港を結び、繁華街を結ぶ もともと至便な地下鉄。周辺人民はさぞかし便利になったことでしょう。。と思いながら赴いた。

f:id:fppmenthol:20180912031810j:image

 

地下鉄をあがるとその向こうには、 想像をはるかにこえた発展した街があった。駅ができ、栄え、集う人々の中には私以外の日本人はいないようにみえた。

f:id:fppmenthol:20180912032013j:image

f:id:fppmenthol:20180912094728j:image
f:id:fppmenthol:20180912031927j:image

f:id:fppmenthol:20180912095040j:image

 

交差点の一箇所はシアターを擁する芸術センターが建ちその他三箇所にはそれぞれにイオンモール的な巨大なショッピングモールが据えられてお台場みたいな雰囲気。さらに驚いたのは対面のショッピングモールに登って向かいのマンションをじっくり観ると、マンションの内装やエアコンは既に取外されこぎれいな廃墟になっているもよう。インターネット情報によるとこの建物は取り壊して中国人向けのより高級なマンションを建てるようです。あゝ時代の変遷。私のこころもこんなふうに客観的にみれるくらいには回復していて、むしろ解体前ギリギリで見れてよかったねとすら思えた。

f:id:fppmenthol:20180912033212j:image

桂駐屯地が無くなって駅とイオンモールができた時の驚きを100にすると520くらいな感じ?などというわかる人にしかわからないウイットな例えをかつての伴侶に浴びせてみたい気もするが、二度と会わない心の安寧を取ります。

 


f:id:fppmenthol:20180912032247j:image
f:id:fppmenthol:20180912095646j:image
f:id:fppmenthol:20180912095404j:image
f:id:fppmenthol:20180912095441j:image

かろうじて外観を保っているが中はがらんどう。

 

 

上海にたいする心のしこりはずっと残っていて、フラッシュバックで過呼吸になりそうだし二度と来ることは無いとおもっていたけど、上海は街も人も好きだったという印象は、単につらいことの反動で上海生活を無理やり楽しんでたからなのか??と自己分析したりもしていた。しかし今回来てみるとバージョンアップした街から元気をもらう感じは昔以上で、気持ちが下がっていたあの頃の感受性こそがやっぱりどうかしてたんだと思う。

 

それにしても、どこに消えてしまったんだろう日本人は。久光(ドミトリーの近くの日系高級デパート)にも居ないよ。街側にたって生息してみるともはや人によっちゃ見た目も収入もさして代わりはないかそれ以上の上海人が増えていることがよくわかる。

 

結局何を言いたいのか良くわからなくなるのが長文の悪いところ。他の投稿同様、つど加筆修正するのがマリスタイルってことでご容赦ください。

 

 

海南鶏飯

当時良く作っていたが誰も食べてくれないので一人で6食連続くらいで食べていた「炊飯器でできる海南鶏飯カオマンガイ)」は上海で入手できる調味料が有効に駆使できる自信作でした。今はYouTubeにつくり方あったりしますが世界中の誰もがきっと美味しくできる優秀メニューでいまでも美味しそうな鶏肉と長い米が揃うとつくります。今いるドミトリーのキッチンでも、炊飯器があるからさっそく作ったよ。

f:id:fppmenthol:20180919173724j:image

 

 

※※上海戯劇学院

その名のとおり俳優のタマゴが通っていることに加え、煉瓦造りの建物に蔦が絡まる景色があいまっていろんな意味で目の保養になります。昔と違うのは構内に高級車がバンバン止まっていること、シアターが2つできていたこと、キャフェテリアができていたこと。アートセンターしかり、当局が芸術分野にお金をかけている匂いをバンバン感じる。

f:id:fppmenthol:20180912032507j:image
f:id:fppmenthol:20180912032417j:image
f:id:fppmenthol:20180912032552j:image

f:id:fppmenthol:20180912100416j:image
f:id:fppmenthol:20180912100503j:image
f:id:fppmenthol:20180912100334j:image

f:id:fppmenthol:20180912111031j:image
f:id:fppmenthol:20180912103118j:image

 

 

上海Day 1

9/10

 

なんだかんだ日本人と喋る機会のあった深セン香港ライフから一転、上海ライフはゆっくり自分との対話の日々です。駐在はどの企業もだいたい三年サイクルなのでもう何世代も変わっていてもう誰も私を知る人はいない、とても楽。とはいいながら孤独に限界が来て15日のフェスで柄にもなく日本人に話しかけまくってしまいそうで怖い。

 

虹橋空港に降り立ち切符を買って地鉄2号線…のはずが間違って11号線改札に入ってしまい、切符を無駄にした~と言ってたら駅員さんが返金してくれて2号線入口を案内してくれました。これは本当に中国大陸のできごとですか???


チェックインした宿はグットルッキン、プラタナスを撫でる風と優しい日差し…爽やかすぎない?上海、こんなに爽やかな風、吹けんだ?!

例のどこまででも歩けるタイプの空気ですよ。

f:id:fppmenthol:20180911104119j:image

プラタナス並木

 


ドジって人民に迷惑をかけても日本の恥だなと思い上海交通カードを買わないと…という矢先、外灘に行く道すがらに観光用二階建てバスに出逢ってしまった。。咄嗟に駆け寄りWeChatPay(微信交付)できるか聞いたら勿論OKとの。勢いライドオン。香港でオクトパスカードを払い戻し、深セン深セン交通カードを払い戻す面倒を実感してきた今日だったが、地域を区切るなんてもうナンセンスってWeChatPayが言ってる。

f:id:fppmenthol:20180911200052j:image

 

街はだいぶ良い方に変わっていた。テラス席にふつうに座れる、サンダルで歩ける、ウエットティッシュで手を拭いても黒くならない…etc  北京オリンピックや上海万博を控えどこもかしこも工事、永遠に埃にまみれている気がしていたあの頃とは雲泥の差である。そもそもかつてはオープンエアの二階建てバスに乗るなんて考えられない空気だった。こんな有名観光地はアテンド以外避けていたもん。さらには人々の良識もアップ、リュックが開いてる人に教えてあげたりもしている!

 


家庭内のつらい日々に相談できる友達も遠く、現実的に私を癒してくれたのは外の世界、つまり上海の街とハキハキした人情だった。拡がる景色にスマホを掲げる人民を横目に、だいぶ経ってしまった東方明珠塔との再会にこっそり泣いていたら、プラタナス並木が頭をかすめ、我に帰る。海風に乗ってバスは有名観光地を次々となめていく。ヨーロッパ調の落ち着いた街並みの向こうに高級ホテルのまばゆいきらめき、おもちゃ箱みたいな豫園と周辺の喧騒。風が運んでくる焼鴨の匂いと何かを蒸す匂いにかすかに混じる歌舞伎町っぽいすえた匂い、すべてが上海だった。

f:id:fppmenthol:20180911200450j:image

f:id:fppmenthol:20180911200928j:image

f:id:fppmenthol:20180911212128j:image

めちゃ並んでるたぶん人気店

 

 

帰りながら大陸ライフハック3を早々にゲット、安心したのかあざやかに寝落ち。朝は香港にいたんだもんね。

1・安くておもろいおばちゃんがやっている、毎朝通うための肉包(肉まん)/豆乳屋の出店位置を知る

2・日本人的にアリなトイレ位置の把握

3・自炊用に新鮮な野菜を買える市場の把握

f:id:fppmenthol:20180911201725j:image

バスからチェックしたベスポジに戻って撮影

ロンバケトラベリングライト

*9月、会社からいただいているリフレッシュ休暇中の日記。日付は降順になっています

*日々の暮しをなるべく毎日更新、丁寧にすごせたらいいね

 

9/25

昨日あんな感じで締めくくったのにもかかわらず、朝張り切って2時間くらい早く会社に着いてホワイトボードを消そうと見たら自分の字で「9/26出社」と…おいおいひどいおっちょこちょいだ。まだ3人くらいしかオフィスに人がおらず、傷はまだ浅いようなので忍者のようにそそくさと帰宅、しばし放心、程なく寝落ち(徹夜でお土産を分けていたので)

 

もともと8月の江ノ島イベントの打ち上げが夜に入っていたのに加え赤坂へ請求書をピックアップする用が急遽発生し、雨が降り出したのもあいまって俄かにバタバタした。本番前の廊下やスタジオサブでゲストのマネージャーと温泉の話がスパーク。ゲストの彼とも岡山の墓場プロイベントでお話した以来とおもうが、数年経たのちこんなところで対面、スタジオサブでの会話が健康話ってウケる…などと頭をかすめつつ銭湯温泉ヲタ喋りを展開、兵庫県といえば…と、ゆかたん温泉の話をしようとしたらCMに入りスタジオに呼ばれていった。本番ギリギリまですいませんでした。"サウナ・スパ健康アドバイザー"ゆえどんな状況下でも温泉の話は止まらない。

 

赤坂からのタクシーがなかなかつかまらず、遅れて到着した松井組指定のお店はビクタースタジオ近くの古くて美味しい中華屋だった。さすが今日の主賓、日本屈指のラーメンヲタが選び抜いてくれたお店だ。彼らと4人で飲むようになって一年ほどになるけれど、夏前に悲しいニュースがあった結果の需要なのか例年より多く野外フェスをこなした氏はよく灼け、いくらか痩せていた気がした。残り3人、私を含めたサラリーマン諸氏は、中年よろしくまったく痩せないのに。

近年の私を象徴するような騒がしい午後をすごし、普段の仕事の日よりもクタクタになりながら夜中1時半に帰宅。

 

f:id:fppmenthol:20180926070925j:image

シメで1時頃いただいた濃いめの鶏系。健康とは。

 

 

そして、衣替えが終わらないまま休暇が終わる。

 

 

 

9/24

父のお墓参り、明日からの準備などをしていたらいい時間に。夕刻に到着した下北沢駅は一昨日の朝にも来たがあいかわらずランダムに人を困らせる構造になっている。先週の上海ぶりのトーフであり、友達のライブ(お客さん10人くらい)ぶりの、ベースメントバー。もう一組はスカート、いまのこの2アーチストにしてこのキャパ、やばい。演目にノスタルジー極まりないものがあったりして、音像に埋もれながら回顧した。イベントの最後の曲になった、RIVERアウトロのフレーズは子供の頃のピアノ手遊びを思い出させて好きだ。ラストに向けて、音の余韻を残らず噛み締めた。

f:id:fppmenthol:20180925015423j:image

モニターで観てもこんなにキュウキュウのキュウ

 

この休み中、いやその前からずっと考えていることに確信とはいえないまでも答えが見えてきた気がした。素直さと勇気と愛。てがけるもの、こだわりたいものに愛情こめて手を抜かずなるべく丁寧に自分にしかない生命を吹き込んで、生きて行けたらと思う。そしてわたしは久しぶりに自分以外の人生について真剣に考えたりすることがあったりして驚いている。もともとわかっていたのかも  だけど、それすら日々のから騒ぎの中で ちょっと失いかけていたから。明日からまた毎朝唱和する社訓よろしく、働くことで生活をよくし、よりよい社会を作っていこうと思う。よい休暇だった。

 

9/23

中学時代から離れ離れになってもさまざまなジョイメントを共有している、大切な友達の誕生日。が、彼女は旦那さんと過ごすので今日会うわけではなくもう一人の友達Aちゃんと、彼女へのバースデーカードを書く会を夜代々木八幡ですることに。その前の用事が着物着用なので、お祭りの雰囲気はおあつらえ向き。

f:id:fppmenthol:20180924224526j:image

1年越しでおろしたソウソウの雪駄

 

 

夕刻も近くなってからとある写真事務所のパーティへ。写真を撮るのがこんなに好きなのに、一眼レフを苦手とする私。前職で取材のとき何度も助けていただいたのがこのカメラマンさんである。数年経ち、社内的に裁量権が出てきたいま、自分がご協力できることをヒアリング。大阪を拠点とする彼がなんで表参道の好立地(わかりやすく言うとエイベの社屋横)に事務所を置いてるかというと、やはり場づくりだという。月イチしか来ない彼の代わりに青山のこの事務所を日々守っているカメラマンさんと話をし、いい雰囲気だったので彼女の作品を見せてもらったらとても好きな感じだったので2枚買った。写真は人柄だ。

f:id:fppmenthol:20180924045215j:image

例年どおり青山スパイラルでバースデーカードを買い、少しウインドウショッピングをして友が待つ代々木八幡宮に向かうと、人だらけで具合が悪くなった、、本当に人混みが苦手で、それは年々酷くなっている。頂上でテキ屋が用意した席を取ってくれて、迷子になっている私を探しに出てくれたAちゃんの仲間には感謝しきりであったが、新しい雪駄で水ぶくれが潰れてしまったのでカードを書いてもらって程なくしてタクシーで帰宅。ほかの皆はそのあと駅の近くに飲みに行ったみたい。

f:id:fppmenthol:20180924050030j:image

人混みの中、家にある肉じゃがをずっと思い浮かべていた。私は私に胃袋を掴まれている。食べてすぐ、21時に寝た。

 

 

 

9/22

みんなの投稿を指を咥えて見ながら、なかなか行けてなかった大リスペクトお惣菜飲み屋さん。突然、朝定食営業をするというので5時起きして三軒茶屋へ。私の顔なんて忘れてると思いきや、覚えていてくれてて、かつ来たことを喜んでくれて私も嬉しかった。きのこたっぷりの味噌汁。相変わらず唸るおいしさ。メインのプレートには栗や秋刀魚の炊き込みおにぎりや秋茄子の和えものといった季節の味覚がひしめいていた。おにぎりをほおばって拡がる秋刀魚の匂いがたまらない。帰りは下北沢まで茶沢通りを久しぶりに歩く。

f:id:fppmenthol:20180922232425j:image

店主ハルノちゃんのInstagramより

 

ランチは新卒で入った会社の仲良しの先輩と。彼女の結婚祝に贈った例のお皿の窯元さんの丁寧さにひとしきり感心してると思ったら、突然同期に電話して神戸で集合する約束をとりつけたりと、忙しい女社長は仕事が早い。もちろんみんなすでに退職してるけど、たまにしか会わないけど、最初の会社の仲間は結束粘度がほかとは違う。

 

明日自分で着付けをする用があり、部屋に帰って着物の準備をしていると我が家に姿見が無いことに気づく。年始の引っ越しの時に別れ方に持っていかれてしまったようである。瞬発的に向かった最寄りのニトリにホワイト枠の在庫がなく、仕方なく時間ギリギリで遠くのニトリへ。姿見担いでヘトヘトで駆け込んだ尾道ラーメンのお店、おばちゃんのなんて事ない会話が優しかった。サンシャインの東側の新大塚駅は通っていた高校の裏手にあるのだが一度も足を踏み入れた事がないエリアで、姿見を担いで暗闇の住宅街をグーグルマップたよりに帰った。わたしはまだまだ世界を知らない。

 

 

9/21

急に寒くなって、起きたら風邪っぽかった。手遅れかもしれないが朝はお粥に。雨もしとしとでちょっと寂しくなるような寒さのなか、『食べる女』をバルト9で。完全に好きな映画。鈴木京香さんが演じる小料理屋のおかみ像は私が妄想しているロールモデルと精神的にとても近いと思った。明日の夜は肉じゃがにしようと思う。まんまとお腹がすいたので懇意にしているカレー屋さんのカウンターで舌鼓をうちながら旅行のみやげ話をたくさん。店主の(元)ご夫婦、夏に離婚届を出してインドスリランカへ新婚旅行ならぬ離婚旅行に仲良く行って帰ってきてまたお店に2人でたって、この冬に元奥さんは九州に帰ってしまう。なんというかネクストレベルだ。私が別れる直前に終始無言で行ったモンゴル旅行の悲惨な話をしながら(モンゴル旅行自体はとても心踊るアクティビティばかりで、その時に一人で村の人に混じって踊った夜中のキャンプファイヤーテクノレイブが私のダンスの原体験)きっとあれが離婚旅行だっただろうが幼稚すぎて、お二人みたいな清算の仕方は精神的レベルの違いを感じます、ということを伝えた。終わり方がその人の品性、という言葉もある。

スパイスの効いたあったかいチャイが美味しい日だった。

f:id:fppmenthol:20180921191154j:image

帰り道に偶然目に入ってきたモンゴル料理屋さんの看板

 

 

 

 

9/20

高校大学が一緒の深友、桃子と年一で開催している博物館をじっくりみる会。ここ数年は佐倉の歴博にいくことが多かったので今回はいまの住まいに来てもらうのを兼ねて新宿歴史博物館に。

f:id:fppmenthol:20180921071241j:image

いきなり近所で発掘されたナウマン象の化石が展示されていて度肝を抜かれる。出土品の多くに「妙正寺川No.1遺跡」のプレートが。以前ここで書いた実家の近所にも流れている地味川、遺跡があることを初めて知る。私達のよく知る早稲田界隈もほんの100年前までは野っ原で何もなかった土地で、東京でのペーペーさをまざまざと。朝10時の待ち合わせ「着いたら連絡して」だったのにスマホを忘れた桃子、駅前のドトールに居る私をつきとめたのはさすが。中2の息子が部活第一で全く勉強しないけど剣道のつよい都立トップ校に行かせたいというので、元祖ビリギャルの私が内申点UP法を伝授した。ありえないところからの成功体験は絶対その後の人生に役立つので、心から攻略してほしいと思うし私よりはるかに地頭が良い彼女のDNAを継いでるならきっと大丈夫。

夜は大尊敬している歌のお姉さんに逢いに。男女とわず、話しながら時折口角をあげる癖のある人が私生まれつき大好きです。

 

 

9/19

f:id:fppmenthol:20180924090802j:image
f:id:fppmenthol:20180924090805j:image

昨日の夕方より苫小牧発のフェリーに乗っている。お部屋のベットはFranceBed製で大快適大爆睡、昔仕事でお世話になったFranceBedの担当さんを思い出しながらこれからの仕事のことを考えたりしていた。眩しくきらめく水平線を見ながらのお風呂サウナも良しでした。東京に戻り、今日発売の新譜をTANNOYでかけてもらいたくて馴染みの店へ。「恐妻家」という私がいまいちよくわからないスタンスについてマスターより説明を受ける。一種のプレイだと思っていたのだが…私はまだまだ世界を知らない。

 

 

9/18

f:id:fppmenthol:20180924090535j:image
f:id:fppmenthol:20180924090538j:image

起床。部屋の窓に差し込む光と風がよすぎて1時間ほど空中を見ていた。はっと我に返り豊平峡温泉のオープニングタイムを目指して車を走らせる。ペーパーな私に運転を許してくれる懐ふかい北の大地よありがとう。ドライブがあまりにも気持ちよくて、サービスエリアでテンションがあがり少なくない北海道出身の友達に電話をかけまくり、つぎの帰省のタイミングにまた来るから遊んでくれとせがむ。みんな仕事中で適当にあしらってくれたが、松井組とのRSR行きは現実感があってワクワクした。ぶじオープニングに間に合った温泉は、カレーもお湯も設備も広さも本当に文句なし、宿泊施設があればトレビアンなんだけど、オートキャンプはできるようなので今度はぜひそれで。道内1位温泉あっさり更新です。わたしはまだまだ世界を知らない。

 

 

9/17

地震のニュースがあってから、飛行機の変更など色々ありこの計画は無理かもしれないと思っていたがぶじニセコに到着することができた。北海道イチ私の肌にあう(と、この日までは思っていた)昆布温泉へ。旅の疲れと二日酔いと睡眠不足とレンタカーの運転疲れで風呂上がりの休息スペースにバッタリ堕ちて、気がついたら夕暮れ。ぼんやりするのでもう一度湯船にはいり、仰向け30度という絶妙なポーズの取れる岩にうまれたままの姿で寝、暮れ行く空を見上げる。濃くなっていく空で雲が拡がったりちぎれたり、さまざま流れていくのをみていたら月がもう出ていた。上海であんなに細かった月が、半月になっていた。

 

9/16

トランジットDay、飛行機に乗り深夜国境越えすること二回。アジアのターミナル空港はどこも立派で、日本はアジアのワンノブゼムに過ぎないと改めて感じる。ANA機で映画をたくさん観れたのは嬉しいけど、深夜なのにかなりガッツリ機内食で腹パン。ハワイ舞台の映画に長澤まさみ。彼女は本当に身体が最高であるな(「こればっかりは親に感謝です」という彼女の名言、私はホテルのフロントなんかで名前を褒められた時に真似して使わせて貰ってます)

 

〜  9/10-9/15は上海Daysの投稿に 〜

 

9/9

香港デイ、深センに比べると都会なんだけどどれもこれも新しくないよなぁとつい思ってしまう。越境通過で猥雑な雰囲気を感じながら、いよいよ性悪説という鎧を纏おうかという気概であったが、香港人がいちいち合理的に優しく拍子抜け。一生懸命中国語を喋ったからかな? 語学はとにかくできるに越したことはない、相手が心を開いてくれるきっかけになるから。「(始発のMTRに乗るためチェックアウトの早い私に)鍵のデポジットはいらんし、鍵は部屋ん中適当に置いといて」と。こういった私の好きな部類の優しさ像に、これこれ!とニッコリする出来事が数回あった。

昼も夜も二階建てバスを満喫。二階から見る街の風景のほうが百万ドルの夜景よりずっと好き。香港に産まれていたら立派なバスヲタになっていたと思う。オクトパスカードという香港限定のカードで乗車するのですが深センの交通カードとは別のものなのでこれが一つになったら外国人にも優しいしカードじゃなくWeChatPayになったら(外国人は銀行口座無いと使えないけど)香港に出入りする中国人にも優しいはずだし、交通カード二枚と通貨2種類を所持するのは昨日までの深センペイメントライフと比較すると余りにも合理的でないなと思ったり。

明日の上海行きを謎に深セン発にしてしまったため最寄り駅から始発に乗り再度ウォーキングイミグレ予定。居心地のいい深センにまた会えるのは嬉しいな。

f:id:fppmenthol:20180910014021j:image

 

9/8

今日までお札を見ていない。市場で八百屋を営むおばちゃんすらWeChatPayが利用できるから。

f:id:fppmenthol:20180909020734j:image

QRコードの街、深セン民は助け合いの精神があるしとても自由で、かつてのNYあたりのパラレルワールドがアジアにあり、そこに居るような気分になってくる。経済の効率化で社会をよくしてる感がすごい。現地の日本人コミュニティ夕食会、QRであざやかにワリカンできるのは素晴らしいけれど、人が多いのとスタートアップテック民の話が長いのダブルパンチで疲れて泣きながら帰ってきた。LEDが目にしみる。

 

9/7

出会いはクラブなのにいまは一緒にお仕事をしている、不思議なご縁の友人と、まずは深センへ。出国後の通路に錦絵がバーンと展示されていて演劇専修の卒論を思い出した。成田1タミから出発するのはAFS交換留学生としてアメリカへ飛んだ高校2年生以来かもしれない。わたしはまだまだ世界を知らない。

f:id:fppmenthol:20180907184011j:image

野球みてる⚾️

 

9/6

二転三転のち、結局成田から大陸に向かうことになりそう。昨日から航空券変更の電話が全く繋がらずひとつの空港がダメになるだけでも影響が大きいのに、重ねて千歳もクローズとは。温泉好きが高じていままさに地学を学んでいる身の上、愛するニセコ昆布温泉のことばかり一日中考えていた。

 

9/5

WeChatPayのアクティベートが完了。上海のフェスチケット、めでたく購入できました。ひとつ大人になりました。台風21thの影響でまだ日本におり、友人が企画する肉屋さんとのホームパーティへ。昔梅ヶ丘に住んでいたという人とお会いして話が盛り上がり今自分がどこにいるのかよく分からなくなった。

 

9/4

雨嵐で移動が不可能になり、休暇中ながら楽しみにしていた10月以降の企画会議をZOOMでおこなう。営業サイドが思いっきりズレた事を言っていてやれやれという感じだったが、それを凌駕するほど攻めた企画が誕生したのは矛盾を飲み込み話をわかってくれるスマホの向こう、赤坂にいるプロデューサー氏のおかげ。ヒット&ラン方式で第3クールを逃げ切りたい。

 

9/3

7年前、友達のバンドが解散した日。父親が自分でつけた梅干しを私にもたせ打ち上げで配りなさいと言うので実際配ったのだけど、その時いたみんなとはいまだにゆるく支え合って生きているので半年後に死んだ父親の「娘をよろしく頼む」の念が梅干しに込められていたのかも。知らんけど。繋がった縁で夕方ボイトレを受けた。歌だけは向上心が途切れない。

 

9/2

大きいお風呂に入った後は食事が美味しく感じる魔法にかかる。今月の女湯はヨーロッパ、炭酸泉が無いことだけが残念。伊丹に呼び出され、名曲「空にまいあがれ」を生で2回聴くという稀有な夏に。しかも今回はバンド演奏、トラ出演という。2人が揃えば当然ながらカレーで〆。

 

9/1  

 実の所昼間は京都でイベント仕事ゆえ稼働日。だけど正直に告白すると前日から大阪に入って大学時代の友人と飲んだ時から既に休日気分でした。天満の有名店・裏ヒロヤを堪能。

映画の日で初日ということもあり「寝ても覚めても」を観た。わたしの人生には早くもさまざまな体験が堆積してしまっていてそれぞれの立場と気持ちにいちいち辛くなり、いちいち理解できた。結局心の中でなにも白黒つかず尚更強くこたえた。あれは夢だったってセリフがあったけど、私は両方本当でリアルな現実だと思う。原作を読んでからというもの、上海・浦東あたりの河口を目にしたら自分が冷静さを失うことを憂慮してきたが、そんなシーンは無くてホッとした。夜はイベントへ行ってスパワールドの流れ、久しぶりに自分らしくて安心する。会場の隅っこでお酒を飲んでいたら気軽に話しかけてくれる知らない人がいたりしてありがたいなと感じるとともに「知らない人と話すのは簡単で、知っている人と話すのはだんだん難しいことになっていく」という原作の一節を思い出したりしていた。

粋なインフルエンス

先週の旅行について。夜になって1人になってからお楽しみの冒険です。

 

神戸は最高な街である、それだけで行く理由があるという点で意気投合したAさんが、

近い将来飲食x場づくりの事業を考えている私を慮って教えてくれたお店を巡るのです。

 

テメエ教(自分一神教)の私ですから、行きたい所は自分で決めるわいといつもなら参考程度にとどめておくのですが、知り合って1年足らずながら信頼できるセンスの人なので試しに素直に従ってみることに。

 

入梅前の猛暑日も暮れれば涼しく、吹き抜ける海風が心地よく、永遠に歩ける感じ… 神戸駅から東へ高架下沿い、日曜の夜ゆえちょっと物騒なくらい歩いているひとが少ないのがいい。

 

優しくともるサインはビストロ風のお惣菜屋。新しくてシンプルで清潔、暖かい木目のインテリア。野菜を丁寧に処理して和えてワインに寄り添わせる味付け…に酔っていると、整った効率的な厨房に圧倒的な存在感を放つ、雷鳥オブ「雷鳥の里」に刮目。まただ。雷鳥ピン刺しは自分なりに発見した、美味しい店の厨房あるあるなんである。たまたまお客さんから貰ったお土産なんでしょうけど。

 

f:id:fppmenthol:20180606180546j:plain

 ビストロの主は口数は少なく確実な仕事をするお嬢さんという感じで私との会話は少なかったが、薄くかかる音楽が狙ったように明菜/百恵のミックス?で、それだけでもてなされた気がしましたよ。私の嗜好なんて知らないだろうが。東京から、しかも人づてで来たことにめちゃくちゃ感謝されて玄関先まで丁寧に送っていただきふたたび夜風の世界へ。

 

その後二軒、美味しく楽しく心地よく自分に染み込むお店が続き。教えてくれたAさんのセンスやばいな…ばっちり…とか思ってたら日曜も22時、人影まばらな元町界隈。

なんどか来訪して人と歩いたりした場所はその会話が思い起こされたりもするなあとニコニコしながら歩いてたら見つけた灯り、階段に名盤のジャケット。

 

カウンターには先客が2組あり、ベストヒットUSA世代の3名と最近ビリージョエルにハマり出した20代と思しき彼氏率いるイオンモールカップル。来日公演があったら絶対に行きたいと彼女にはしゃぐ。

ちょっとしたライブくらいはできるんではないかという広さの、広がりのある店内に響く緻密で広がりのあるステレオの音、かつて指輪の裏に刻んだ言葉でおなじみ「Honesty」だ…

誰の何に対するHonestyだったんだろうというのは今も思う。自分の気持ちに正直になったら結果的に相手に誠実にはならないでしょうということもあるだろう。結果はこの通り。

 

まぁそんなことはさておき、ド有名曲こそみずみずしく輝くサウンドシステムなにこれ!まずはROM専だよねとジーッと聴き入ってみる。

こういう時、洋楽のド有名アーチストでどの曲を選ぶかってのが結構重要で、次から次へと「なんであなたわたしの嗜好がわかるのよ…」というラインナップ。うーんなかなかやるな。

 

23時、肩を並べてた二組は帰り「どんなの聴きます?」といよいよリクエストの権利が私に来た。「(こんなに音がいいなら)なんでもいいです、お任せします」と夕飯を訊いてくるお母さんに言ったらキレられそうな台詞でゴングは鳴った。私の嗜好から逸れるまでリクエストなしでお任せプレイしてやろうと思ったのである。

 

そう、完全にプレイなんである。

閉店時間までの約1時間、あまり人に言ってないようなものも含め私の通って来た曲、再生レート高めな音楽が新旧和洋次々と。恥ずかしいけど気持ちいい。このひとときに副音声があるのならば私の解説は相当饒舌だ。現実のシーンはただただ良い音に圧倒され、たゆたっていただけだけど。最後のレコードは具島直子「CANDY」、東京を発つ朝に我が家のプレイヤーでかけたもの。音が雲泥。もうBluetoothでスピーカーに飛ばすのはやめよう。。。

 

早速東京に帰ってAさんに報告をしていると、居合わせていたお客のBさんも同じ店で「なんであなたわたしの嗜好がわかるの経験」をしたという。Aさんは、そう感じるのは女性ばかりだと言ってエロいエロいと悔しがる。テメエ教の私をすっかり遠隔操作してしまったAさんあなたも同様にエロいのではないか? と思いながらお礼と報告を終えて別れた。

 

人をあまりにも信用しないのは人生損する、信用できる人はぞっこん信用しましょう、と思った旅でした。

 

 

耳と脳を支配されるのは気持ちいいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親そして友達の再婚と先輩の初婚

(はなむけに代えて)
 
「人は人」というのが母親の口癖でそのイニシエーションのせいか大原則として私も人の人生にくちを出すことはしません。
人に迷惑はかけない、タスクは全うする、ほっといてほしいし私は人のことをほっとく、会えるときはがっつり愛をかわそうぜというDNAみたい。何かに流されてこうなったわけではなく、数年前からの夢や希望、将来のビジョンとお金の遣い方を考えた結果こうしたい、と思って今の生き方があります。人生は自分の思い通りにしなくてどうするの。
 
母親は私の父と6年前に死別ののち、最近再婚しました。父とは新婚のころは子供を二人もうけるくらい人並みに仲良かったはずだが、自分が物心ついてからは仲良い様子をみたことがなく、延々別居と家庭内別居を繰り返していたのでまぁ当然だよねという感じ。
母は家を守りつつ(子を丈夫に大きく育てた毎日の食事やセンスのしつけ、夏休みの自由研究企画※前回記事  など母親としてやることはバッチリきめとる)私と弟を育てながら通った大学の、万葉集の研究者と再婚。
娘よりインタバル開けずに結婚しやがって、まさに「人は人」って感じだし至極文化的なところに落ち着いたのが彼女らしい。
 
***
 
K先輩とはもう長い付き合い、新卒で就職した会社の先輩。大阪モード学園出身でその時から顔も可愛くめっさお洒落な先輩だった。毎日着ていく服のことばかり考えて自転車で毎日通って、会社に着きゃバカ笑いして、先輩同期はみんなそばに住んでて大学生の延長のような8年間の会社生活ではありましたが(反省)、就職活動時は不況だったのでそこに入ったみんなはスペックだけは良く仕事もでき数年後景気が上向きになると私も含めバンバン転職していった。なかでもセンスの塊・K先輩は赤文字系雑誌の有名な企画会社にヘットハンティングされ、その後社長になり今に至る。
ちょうど去年の今ごろ、あまりにも忙しい彼女に土曜の朝、お茶ブレストの時間を割いてもらった。忙しい人間同士の短時間の会話ってどうしてあんなに前向きに転がるんだろうね?それはいまもいろんなケースで当てはまる。その時に付き合い始めたと言っていた本屋さんと最近入籍。初婚である。挙式は親族のみ、写真だけが送られてきてまずわたしの脳裏に浮かんだのが
「Kさんに贈るお祝いってマジ悩む…完全にセンス試される」「自分らが結婚祝いでもらった(当時的にかなりいけてた)オレンジのル・クルーゼばりの良いものをあげなくては…」人への贈り物、とりわけこんなお祝いごとなら本気で取り組みたいもの雑誌のブレーンが本業ゆえ日本や世界の良いものを知っているし、おまけに彼女の趣味は骨董集め。だから下手に焼き物をあげるのも無粋。その解はもう本人に聞いちゃおうということでアメリカンスタイルでお伺いをたてると雑誌を撮った粗めの写真が送られてきた。調べたらすぐわかった。
 f:id:fppmenthol:20180423114142j:image

Precious webより転載

”ニュアンスのある白い色合いはどんな料理を盛っても美しく映える”
”器が多く並ぶ食卓でも、組み合わせやすいところも魅力”(掲載誌ママ)なるほどである。間違いないよね。これを絶対あげるしか。たまたま宮益坂上を歩いていたので近くにある行きつけの陶器やさんに飛び込み、相談。店の取り扱いはなかったがそこからメールを入れてもらって受注生産していただくことになりました。あと一ヶ月くらいでできるそう。そろそろ彼女の時間をもらうアポを取らなくては。
 
 ***
 
Mちゃんと初めて会ったのは友人のS君に連れて行かれたバーで隣り合わせになって。私らの会話にピンときた彼女が話しかけてくれた。すごい縁だった。いろんなことや人が繋がった。逆だったら性格的にぜったい無いと思えるがこれがめぐり合わせというものだろう。それから10年来、共通の知人も多いので人に言える話の8割は彼女と共有しているし、それなりの仕事をこなしつつも一緒にイベントをやったり歌をうたったり踊りに行ったり旅行をしたりと金なら有るタイプのOLこと私たちは「SATCって市民レベルに落とし込むとこんな感じなのかしら…」と思ったりしていた。であった頃にした結婚が昨年ご破算になり、新しく良い人に巡り合って気付いたらもう入籍。
 
f:id:fppmenthol:20180423210458j:image

私の頭の中

彼女は変態的にレコードを聴くし枚数も持っている人なので家にいるときは四六時中音楽中心で生きたい…というなかなか一筋縄ではいかないところに私の人脈をしても紹介できる人がおらず、本人が無事みつけることができて、周りの音楽仲間に見守られながらここまでこれたのは本当に良かったと思う。それはもう結婚すべしだよ。
彼女は私の恋をききつけるとすぐに名前と相手の苗字を組み合わせて言いたがる癖があり嫌なのでバイネームではなるべく恋を知られないようにしているんですが、ワタナベになった彼女に「ナベちゃんでいい?」といったら全力で拒否された…
下の名前がアレなので私はめちゃくちゃシンプルなできれば表記しなくてもいいくらい透明な苗字の人がいいと言ったら逆に4文字5文字の特徴のある苗字を提案され、今後実在したら紹介してくれるそうです。フルネーム長っ! 
苗字が変わってもMちゃんは引き続き憧れの三文字フルネームだし渡辺満里奈とイニシャル同じになってる点がめちゃくちゃ羨ましい。ああ、Mちゃんのお祝いどうしよう。うれしいなやみごと。