marhythm

Rhythm, Philosophy, Joy of seasons

無題

三連休を潰してでも行きたい出張が、わたしにはある。九州のなかなかの山奥にありここ一、二年福岡用事のおりに何度もスケジュール調整してはいけずじまいだった、日本一の高濃度炭酸泉沸出を誇る大分県竹田市。ここで炭酸泉のシンポジウムがあるのです。わたしの知的好奇心の全てがここに。2日前くらいまでは台風直撃の噂もあり、欠航なんて悲しすぎるから大事をとって新幹線で福岡前乗りを敢行するほど。その気合の入れよう、お察しいただければと思う。

 

 

前乗りでは渡辺通の大好きな魚定食屋で夕食を取りホテルで仮眠して夜は友達がマスターをやってる店へ。お店は二階でゼロ年代イベントを開催中で大盛り上がり、私はゆっくり飲める一階で。

 

すると突然、「やっと話せるような状態になったからマスターと話したくて!」というお客さんが弾丸のようにやってきた。もう1人のお客さんをふくめ酸いも甘いも経ているアダルトな雰囲気に安心したのか、その経営者は理不尽な形で辞めたのちに要求をふっかけてくる元部下とのトラブルの一部始終を堰を切ったように話し始めた。

 

信じていた仲間だったり、恋人だったり、配偶者の裏切りや違和感が決定的になる前の、信じたい心とその反対の疑念が繰り返される疑心暗鬼フェーズ…この段階が一番苦しいんだよね、青天の霹靂であればあるほど。

人を疑うのは気分が悪いし、疑いたくない信じたいという気持ちで苦しむフェーズは人にわかってもらえない&言えないことも多い。その先のことなんて考えられない。日頃わたしは愚痴ることができない性格ゆえ、人一倍苦しんでいる気がするし、同様の人は多いだろう。

 

調べてみるとその元社員は前職でも同様のトラブルがあった人のようで、それを知って疑念が確信に変わり合点がいってからは、どんより重かった気持ちがスッとクリアになって、解決に一歩足を踏み出せたという。

 

離婚に踏ん切りがついた時もそうだったわーと話すとマスターが「この人離婚のプロだからね、離婚大好き人間」と…テメエ…わたしまだ一回しかしてないですけど…この入籍童貞が。

何故か笑いが起こって雰囲気が和んだのでいっか。

 

もともと一緒にいて根本的に問題あった組み合わせが、ひとつの現象としてトラブルが表層的にあらわれたまでで、それは縁を切るべきサインだぜという感じのことをまとめたらその経営者君はちょっと安心したみたいだった。

 

マスターに軽く近況報告でこの夏はいろんな愛の形があることを実感して確信したよ、というと

みなまで言うなと制されて、こいつもバーテンぽくなったなと。適切な距離感で優しさをくれる友達は私のことをよくわかっているので助かる。

 

わたしのアドバイスがツボにはまったのか、10歳も下のこの経営者は私を気に入り店を出て博多で飲もうと執拗に誘ってきたが適当にあしらって別れる。

日本って端にいくほど酒が強いしこういう誘いも強くないですか。知らんけど。

 

ついに降り立った日本屈指の炭酸泉のお話はまた次の機会に…

 

Mr Children - Heavenly Kiss - YouTube